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第三章 部下を育てるには

1. コミュニケーション・ギャップを埋める

ある雑誌に、「上下関係の亀裂」について、おもしろいアンケート記事が載っていました。役員など経営者層と、従業員との間に大きな意識のズレがあったことがわかったのです。

すなわち、経営者層の人たちは、「従業員との間で、人間関係が悪化したことは一度もない」または「一度くらいならある」と答えた人が、60パーセントでした。一方従業員へのアンケートでは、「上司との人間関係が何度も悪化したことがある」または「数回はある」と答えた人が70パーセントもあったのです。

リーダーは「一度言ったのでわかったはずだ」「コミュニケーションがうまくいっている」と思っても、部下はわかっていないことがあるものです。リーダーが部下に対して感じていることと、部下側がリーダーに対して思っていることには、大きなギャップがあるということです。

上司と部下のコミュニケーション・ギャップは、どうしても避けられないのが現実です。しかし、それを埋める努力は必要です。そのためには、上司と部下がお互いになすべきことがあります。

その一つ目は、期待すること・されることへの理解です。リーダーはまず、自分が会社から何を期待され、どんな成果をあげたらいいのか、についてきちんと理解します。そのうえで、その期待を達成するために、部下に何を求めるのかを部下に説明し、理解してもらいます。部下は「自分は会社からこんなことを期待されている」と、わかっていることが必要です。

リーダーは、ここを部下にきちんと理解させなければ、コミュニケーションは行き違ってしまいます。理解が得られれば、リーダーと部下はお互いに同じ目的を共有することができるのです。

次に、リーダーと部下双方が相手に望む姿を理解しているのか、という点です。リーダーから見て、「こういう部下であってほしい」ということを部下に理解させているか。また部下が、「リーダーたるもの、こうであってほしい」と思っていることをリーダーが理解しているのか。お互いにこれらを理解していることが大事です。

それを知ることによって、当然現状の姿とギャップが生じているのが発見できます。そのときは、お互いの課題を抽出して、解決に向けて歩み寄っていくことが必要になります。