第三章 部下を育てるには
8. ノミニケーションは、ほどほどに

「ノミニケーション (部下と酒を一緒に飲むこと)がコミュニケーションの近道だ」と言う人がいます。たしかに、酒の場は心を開きやすく、意思疎通がはかりやすいというメリットがあります。
しかし、あまり頻繁にやりすぎると、不公平感を持つ人が出たり、誤解を招きがちです。「あいつはよく連れて行ってもらっているのに、オレは全く誘ってくれない」などとひがむ人が出てくることがあります。 あるいは、「あいつを連れて行って秘密の話でもしたのではないか」などと勘ぐられることにもなりかねません。
最近の若い人のなかには、上司との酒席のつきあいを好まない人も多くいます。アフター5のつきあいは、ほどほどにすることです。もし、コミュニケーションをとりたいのなら、酒が入らない場できちんととるのが原則です。