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第一章 リーダーに必要な能力とは

6. 危機管理能力

会社の機密が漏えいした、作り出した商品に欠陥が見つかった、部下が不祥事を起こした…。会社を運営し業務を遂行していくなかでは、多くの危機に見舞われます。こうした事態を前もって予測して、危機が起こらないように手を打っておくことが必要になってきます。

リーダーは、つねに最悪の事態を考えておくことです。そんなとき、人によっては「そうなったら、どうしよう」と妻縮して、次の1歩が踏み出せない場合があります。しかし、人というのは、最悪の事態を念頭において準備しておけば、逆に大胆になれるものです。とくにリーダーには、こうした細心の注意、大胆な思い切りが必要とされる能力です。

たとえば、F1のレースでは、レーシングカーがピットに入ってくると、車の周りをぱっと人が囲みます。そのなかには、何もしてないように見える人がいます。彼は、エンジン停止などの万一に備えて、エンジンにすぐ点火できるように火を持って構えています。エンジンが止まることはほとんどないのですが、いざという危機管理のために備えて、最高の行動ができるようにしているのです。

企業では、実際に危機に見舞われたときは、リーダーの力量が問われます。危機に対して妻縮してしまうと、組織は壊れかねません。しかし、危機を変革のチャンスととらえれば、大きな飛躍も決して不可能ではありません。

危機を千載一遇のチャンスにした会社はいくつもあります。例えば、玩具用モーターを製造していたあるメーカーは、おもちゃが売れなくなった危機を契機に、それまでの単品経営から脱却して、多用途化という基本戦略を確立し成功をおさめています。

前もって予測できる危機には対策を講じ、突然ふりかかる危機の際には「ピンチをチャンスに変える」。このような危機管理の姿勢をもって、最高を生きる。これが大切なのです。