経営者に必要な「決断力」。質の良い決断をするために、会うべき人とは?

この記事でわかること
・決断に向き・不向きはあるのか
・決断力を研ぎ澄ますために必要な情報収集の仕方
・決断力を鍛える「バーチャルな意思決定」のやり方

この記事は、ネットで言われている「一般論」に対して、組織マネジメントの専門家はどう考えるのか?をインタビューし、私たちがより実践しやすい具体的なアクションを聞き出す企画…「決断力編」の第1回となっています(記事のアーカイブはこちら)。 

経営者やリーダーは「決断」が仕事だとも言われます。しかし、決断することが苦手だと感じている方も多いのではないでしょうか。決断するのが向いている人・向いていない人はいるのか?会社や事業を大きく動かすリーダーの「決断力」について、迫ります。

登場人物プロフィール

【インタビュアー】MEGUMI

とある女性向けのサービスを行なっている経営者。それなりの社員を抱える規模でビジネスをしているが、組織の人間関係のトラブルや、離職率の上昇など、組織マネジメントにはまだまだ課題のある状況。

今まで感覚的に行なっていたけれど、改めて、しっかりと学んだ方がいいのかも…と考えていた矢先に、この記事の企画をいただき、インタビュアーとして参加させていただきながら、組織マネジメントを学ばせていただくことになりました。

【専門家】嶋津良智先生

日本唯一の『上司学』コンサルタント。「『あなたのもとで働けてよかった』をすべてのリーダーへ」を理念に、中小企業のための、人づくり、組織づくりに特化をした、スクール形式では日本一のビジネススクール『リーダーズアカデミー』を経営。

  • 一般社団法人日本リーダーズ学会 代表理事
  • リーダーズアカデミー 学長
  • 早稲田大学エクステンションセンター講師
  • 他、経歴・著書多数

<プロフィールはこちら>

本日もよろしくお願いします!

よろしくお願いいたします。

決断力に、向き・不向きはありますか?

今回は「決断力」をテーマにお話を伺っていきたいと思います!

わかりました。よろしくお願いします。

経営者として、毎日様々な「決断」をする場面に遭遇します。ただ、何度「決断」しても慣れないもので…。自分の決断が本当に正しいのか自信が持てなかったり、社員の反対意見が気にかかったり。そもそも、「決断」をするのに向いている人・向いていない人というのはいるのでしょうか?

向き・不向きはないと思いますよ。

本当ですか?では、“私は決断するのに向いていない”と諦める必要はないんですね。どうやったら上手に決断ができるようになるのでしょうか?

決断が上手にできるかできないかって、僕は頭の中にある情報の数だと思っているんです。決断力を研ぎ澄ますためには、常に有益な情報収集をしておく必要があります。そういう意味では、僕からすると、向き不向きというよりも、決断力の鈍い人って勉強が足りないんじゃ無いかなと。

うっ…痛いご指摘です。どんな勉強・情報収集をすると良いでしょうか?

有益な情報収集をするためにやるべきこと

1つは、人と会うこと。ただ、誰とでも会えば良いというわけではありません。
・自分より運が強いと思う人
・自分より優れていると思う人
・自分が欲しいと思っている成果を既に持っている人
こういう人に会いに行って、色々なお話を聞かせて貰うと、自分の決断力のレベルを上げる良い話が聞けるんじゃないかと思います。

なるほど!よく経営者の先輩に会いに行け、と言われますが、自分より運が強い人を選ぶ、というのは新しい視点です!

2つ目は、勉強することです。
僕は、旬な情報は雑誌で、深掘りは本で、情報収集をするようにしています。

雑誌や本を読むと、自分の思考も整理されますよね。

その通りです。意思決定の8割は直感だと言われているのですが、直感は、脳に埋め込まれている情報の数によるものなんです。この数が少なければ少ないほど、直感が働かない。だから人と会ったりとか、勉強会に行ったりとか、本を読んだりとかして、常日頃から質の良い意思決定が出来るように勉強しておく必要があります。

日頃のインプットがあるからこそ、研ぎ澄まされた直感で、決断することが出来るというわけですね。

この章のポイント
・決断は、頭の中にある情報の数で決まる
・自分より運が強いと思う人、自分より優れていると思う人、自分が欲しいと思っている成果を既に持っている人に 会いにいく
・旬な情報は雑誌で、深掘りは本で、情報収集をする
・情報の数が多いと、直感が働き、良い意思決定が出来る

補足.1 調査とバーチャルな意思決定

日々の情報収集が大切なことは理解できました。そのほかに、良い決断をするために、日頃から出来ることはありますか?

インターネット、自分の過去、会社の過去の事例で、どういう時にどういう意思決定をしたのか、調査することも大切です。

自社に近い他社事例を探して参考にするのも良さそうですね。

そうですね。あと決断力を高める方法として、バーチャルな意思決定というのもありますよ。

バーチャルな意思決定…?初めて聞く単語です。

例えば、自分が尊敬する経営者や、尊敬する人、歴史上の偉人だったら、どう決断するかを考えてみるんです。

自分ではなく、誰かになりきって、決断してみるということですね。

坂本龍馬だったら、ここでどういう風に意思決定するかな、とか。人の頭を借りて、仮に意思決定をしてみると、決断力が磨かれてきます。

なるほど!偉人になりきるとダイナミックに物事を捉えられたり、冷静に俯瞰で決断したりすることができそうです。早速、明日の会議でやってみます!

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